ちなみに僕もおっさんですけど。読んでるあなたもどうせおっさんですよね。どうせみんなおっさんなんですよ。はいはいおっさんおっさん。
いろいろ物議をかもした家入さんの都知事選立候補。どうせなら獲得票数92とかだったらまだ笑いをとれたんですが、中途半端に8万票もとってしまい、さりとて政界にインパクト与えるほどの票数でもなく(供託金没収ライン)、本人も周りもいまいちリアクション取りにくい状態。
そんな微妙な空気の中、いわゆる「ネット著名人のおっさん」達が立ち上がった!すなわち家入さんの今回の立候補について否定的なご様子。
http://togetter.com/li/628569
まあみなさんいろいろ理屈こねられてますけど、要するに
自分より格下だと思っていた家入が、立候補で新聞やテレビなどに取り上げられて俺より有名になりやがってふざけんな
ということですよね。まあ有り体に言えば僻み。おっさんの僻みパワーをなめんなよ、という。もちろんみなさんどうせ僻み説を必死で否定すると思いますけど。まあご自分でも僻みだと自覚できていない僻みというのがありますから。人間、自分と同じ出発点や土俵にあってなおかつ自分より上のランクに行ってしまった人については僻むわけです。逆に言うと自分と全く違うところにいる人には僻みようがないわけで、実際僕は家入さんが立候補しても当選しないんだから別にどうでもいいし。ご自分で調達した資金を供託金に使おうが燃やして靴を探そうがお尻を拭こうが本人の勝手でしょ。
ちなみにひとくちに「ネット著名人」と言ってもいろいろなランクがあるわけで、タレントクラス、テレビのコメンテータクラス、はたまたはてな村でのみ名前がしれてるだけ「誰お前?」的な人など、ピンきりなわけです。ちなみに僕は最近「お宝ガチンコSHOW(*)」を見ようとヒストリーチャンネルをつけたらなんか見慣れたコ汚い金髪がいるなと思ったら津田大介氏が出てきてびっくり。お前のどこがヒストリーじゃ。出てくんな。
(*)ちなみに僕は「カウンティング・カーズ」が大好きです。100ドル札でどうだい?
そういう「ネット著名人」の著名度をいくばくかでも上げるべく、労力の割にはちっとも儲からないメルマガを書いたり、いつも同じメンツしか来ないイベントやったり、ブログを更新したり、嫌いでもないのに自分より有名な人に絡んで炎上してみたり、好きでもないのに自分より有名な人と酒を飲んでペコペコしたり、いろいろ頑張ってるわけです。彼らもラクじゃないんですよ。
そういう著名人たちの涙ぐましい努力を尻目に、家入さんは都知事選に立候補。100パー泡沫で100パー落ちるって分かってて立候補するのはやはりみなさんしり込みする。一見恥知らずに見えるネット著名人たちも「落ちたら赤っ恥だろ」「売名のために立候補するのはいくらなんでも…」というくらいの常識はあるわけです。
それを家入さんはあっさり乗り越えてしまった。本来ならば一切報道されないはずが、意外にも大マスコミ(←ゲンダイ的な)は「若いネット世代の代表」という文脈で以外に報道してくれた。スポーツ新聞の埋草くらいにはコメントとして呼ばれるネット著名人に比べ、あっさり全国紙の政治欄で「若手候補」として堂々たる姿を晒している。今回彼の立候補にケチをつけているネット著名人達はそれが癇に障るんだろうね。借りたカネもちゃんと返さないようなあんな野郎がなぜ!って。
まあ自分と利害関係のない事柄で理由もなく無性に腹が立つって、たいていは僻みなわけです。無関係な事柄にむかっときた時にはまず自分の目の前の怒りが僻みなのか義憤なのか脅威を感じたからか、はたまた過去のトラウマなのかって自己分析は大事だと思います。
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