ネット選挙運動解禁したら気に入らない人を落選させられると思ってた奴の脳の構造がよくわからない。

ネット選挙運動解禁したら気に入らない人を落選させられると思ってた奴の脳の構造がよくわからない。skeeem

参院選が終わり、ネットのみなさんの思い(嫌悪)もむなしくワタミと山本太郎が当選。おまえらちょっとはみんなの燃える思い体中感じろよ!と思うわけですが、ああいう連中はそういうことは気にしない。

その選挙結果の是非はともかく、俺が何じゃそりゃ?と思ったのは、そういうネットの嫌悪感が反映されなかったという失望感。そして「ネット選挙とはなんだったのか」的な言説。

いわく、ネット選挙が解禁されネットの力を示すときだったのにこのていたらく。ネットの力なんてたいしたことない、みたいな。

いやいやいや、お前「ネット選挙」ってどういう意味か分かってる?「ネット上での選挙活動の解禁」ですよ?解禁前は「やっていいこと以外はやっちゃダメ」ということで一律禁止されてる状態だった。それがようやく「やってもいい」と許されただけ。これでどうして「投票率が上がるかも」なんて勘違いができるわけ?

別の例で例えよう。今の道交法は自転車と原付、自動車を想定していますと。しかしまったく新しい乗り物「キックボード」が出て来ました。法は想定していないのでこれを公道で乗っていいのか悪いのかよくわからない。で、ようやく警察庁が「キックボードは原付であり、公道で乗るには自賠責と保安部品が必要である」と声明を出した。これでキックボード人口が爆発的に増えると思う?んなわけないでしょ。法律的な位置づけがはっきりしただけで、逆に言うと曖昧なものがはっきりしたんだからダメなものは摘発されることもはっきりしたわけだ。曖昧なまま勝手に乗ってた人間は降りる可能性も高いですよね。

ネット選挙活動の解禁もこの例とまったく同じ構造なのに、なんで「ネット選挙とは何だったのか」みたいな見当違いのがっかりを感じてる人がよくわからない。

なぜそんな勘違いをするのか。思うに「ネット選挙」っていう物言いは「ネットでの選挙活動の解禁と規定」という意味なのに、その響きから勝手に「ネット投票ができる」とごっちゃにしてるっぽい。そりゃネットで家のPCから投票できれば投票活動だって全然違ってくる。投票率も上がりそうだし、それにともなって得票できる候補も今までと違ってくるかもしれない。まさに「ネットの力を見せてやれ」って話になるわけ。いやその2つはぜんぜん意味が違うんだってば。

曖昧に「ネット選挙」とか言って、だんだん言ってる本人もその2つの意味がごっちゃになって勝手に前者で投票率上がるかもと勘違いしてる。

「ブラック企業」もそうだけど、ネットの連中はもっと自分が使ってる言葉がどういう定義なのかしっかり考えてから発言しろよって思うわ。

特に今回みたいに「気に入らない奴が当選した」なんて昔からある話しだし、かなり前から「気に入らない奴の悪口」なんて今回と同じく言ってたわけでしょ。立候補者がネットで選挙活動していい=自分の気に入らない奴を落選させることができる、ってどういう因果関係で思うのかまったく不明だよ。

最後にどうでもいいけど、山本太郎の当選に失望したノビーこと池田信夫氏のTwitterでの発言

と山本太郎の衆院選落選の時の発言、

「はい、終わり。日本は終わりです。みなさん脱出したほうがいいんじゃないすか」

なんか両者の物言いがそっくりで笑えます。選挙の開票結果が自分の思い通りじゃなかったからって、いちいち拗ねて「◯◯◯が終わり。出て行きたい!」っていうのは非常にバカっぽくて恥ずかしいので辞めたほうがいいですね。他山の石!

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