野口健を見てるとなんだかむかつくがいったい彼の何がむかつくのか？skeeem野口健、あの掃除しながら山登ってコーヒーのCM出てる人。世間的には彼はいい人、というかそれを通り越して偉人という扱い。まあ確かに彼はいいことをしている。登山家としての名声もある。ゴミも拾う。他にもなんかいろいろいいことしてるらしい。政治家とも親交が深い。別に俺に迷惑をかけたこともない。尊敬こそすれ、彼を嫌う理由はない。

でもなんかムカつく。彼の発言を聞くたびに「こいつなーんか勘違いしてるよなあ」っていつも思う。さらっと検索してみたが、特に世間で俺みたいに彼にイラッとしている人はいないようだ。では俺のこの彼に対する嫌悪感は一体なんなのか？

ちょうど彼の人間性を示す面白い出来事があった。まず数カ月前のイモトのテレビ企画でのマッターホルン登頂のニュースについて彼が言及。

えっ、ヘリを使っていましたか(笑)。遭難、または体調不良がなければ通常では考えにくい選択肢。T @penta20d: いもとさんがマッターホルンに登り、見事山頂まで登りきりました！ が、降りるときガイドも含め、ヘリコプターで降りてましたが、そういうものなんでしょうか？

— 野口健 (@kennoguchi0821) September 30, 2012

個人的な考え方ですが、山登りというものは自力で下山するところまでが山登り。ただ海外ではヘリスキーというのがあり滑った後にヘリで帰る、というのもあり。植村直己さんが北極点到達の後に極点から飛行機で戻り批判されたり。ただ冒険にはルールはないので人それぞれの受け止め方でいいのでは。

— 野口健 (@kennoguchi0821) September 30, 2012

下山にヘリを使ったことから、あんなの登山じゃないと小馬鹿にしている。

んでつい昨日の三浦雄一郎氏によるエベレスト登頂成功について。ちなみに三浦氏は今回下山にヘリを使用した。三浦氏の場合は登頂と言えるし、賞賛に値するらしい。

三浦雄一郎さん下山にヘリ利用で議論　野口健さん「エベレスト登頂と言える」 （J-CASTニュース） – Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130527-00000008-jct-soci

一応言っておくと、下山にヘリ使おうが俺は三浦氏は素直にすごいと思う。というかサントリーのCMのせいで胡麻が好きな爺さんとしか思えないところではある。登頂とはいえないとは思わないし、あんまり登山に興味ないのでそのへんはどっちでもいい。三浦氏の登頂をけなしたいんではなく野口健のこのダブルスタンダートが滑稽だと言いたいのだ。

結局かなりのレベルの登山家のくせに、テレビの企画だからとイモトを大人気なく小馬鹿にするからこういうところでしっぺ返しにあってしまう。この人は常にこういう上から目線の傲慢な態度が鼻につく。実際偉い人だろう、と思う人は思うだろうが、偉そうな割にはたいしたこと考えてないというか、根拠があって人をバカにするというよりもともと周りの人をハナからバカにする「クセ」があるんだろう。それがこの人の発言の端々から見える。

そして、この人のイヤなところのもう１つは何をやるにしても「世間受け」を狙っているということ。この人の行動原理として常に「誰かに注目されたくて」行動している。登山で記録を立てた時もいわゆる「山男」的な山に登らずにはいられないと言うよりは、エリート一家に生まれたがグレて落ちこぼれてろくな大学に行けなかった自分が、「一発逆転」を目指したというニュアンスが強い。

まあその一発逆転を実際に果たした時点ですごいのだが、いわゆるストイックに山を愛するタイプの登山家とは明らかに違う。富士山やヒマラヤのゴミ拾いもそう。こちらからすると掃除したいなら黙ってやればいいじゃんと思うわけだし、そもそも普通の人が行かないようなとこのゴミ、お前ら登山家が勝手に汚して勝手に掃除して何偉そうにしてるんだ、というか、同業者のことを悪く言ってまでテレビを巻き込んで大げさに自分をアピールしまくった。この人の行動原理その2として「人に注目されたい」ってのが大きいんだと思う。

結論：
１）野口健はまわりの人間を馬鹿にする癖がある
２）野口健は何をするにも人から注目されることが目的

このへんが彼の発言や行動から見え隠れするのが、事実上「偉大」かつ「いいことをしている」のにも関わらず彼を好きになれないし尊敬もできない原因かと思う。彼が「いいことをする人」というイメージが強いせいで表立って彼を悪く言う人はそれほど多くないようだが、同じようにイラッとしている人は他にはいないのかしら？