「怪しいお米セシウムさん」に本気で怒る岩手

「怪しいお米セシウムさん」に本気で怒る岩手skeeem

東海テレビが不適切放送を謝罪 – IBC NEWS

東海テレビの祖父江伸二常務など、幹部2人が県庁を訪れ「岩手県の皆様に大変、ご迷惑をおかけした。岩手県の農水業をやっている方々にも、大変ご迷惑をおかけした。心からおわびを申し上げたい」と、不適切な放送を謝罪しました。これに対し県の稲葉広報室長と東大野農林水産部長は、「岩手県民が復興に向かいがんばっていることを踏みにじるもので、本当に許しがたい。非常に心外だ」と抗議しました。JA岩手県五連の田沼征彦会長は、抗議文を手渡し東海テレビに対し、岩手県の稲作農家に対する謝罪放送をすることなどを求めました。

「怪しいお米セシウムさん」の事件について話題になっている。これは東海テレビの情報番組内で、本来岩手県産ひとめぼれの当選者発表のためのテロップの中に、当選者の名前欄の部分に「怪しいお米セシウムさん」「汚染されたお米セシウムさん」などと書かれていた事件。

こういった事態が起きた経緯はなんとなく想像できる。実際の名前が入る部分は後から挿し込むことを想定して名前の部分にとりあえずの穴埋めとして何か入れておかないといけない。おそらくは深夜作業か何かで変なテンションの時にブラックジョークで「怪しいお米セシウムさん」などと入れてしまったんだろう。わりとそういうことは現場ではよくある話。

そういった表に出ないはずのおふざけが何らかのミスで本物と間違えてオンエアしてしまった。当事者は怒り心頭。でもそもそもいったい何に対して腹を立てているのか?

1)このテロップのフレーズが世間に出回ることで風評被害が拡大される?

2)スタッフのおふざけが不謹慎で許せない?

3)常に正しいことを流すべきテレビがミスしたことが許せない?

そもそも疑問なのは、そもそもこのテロップは東海テレビという地方テレビで、たまたまこの番組を見ていた人がたった数秒間見ていただけのこと。それ以外の、おそらくほとんどの日本国民はこんな番組見ておらず、フレーズも見れなかったはず

もし「怪しいお米セシウムさん」のフレーズが世間に出回ったことによって風評被害が生じているのなら、実際この事件を後から報じたマスコミ全てに罪があることになる。

そもそもセシウムが検出されたニュースはさんざん報道されてるんだから、いまさら「怪しいお米セシウムさん」って聞いて「は!そうなんだ!」って偏見を持ってしまった人なんていないだろう。

2についても、無関係な人間が内心でこうしたふざけたギャグを思ったり身内だけに言ったりすることをどこまで責められるのか。だって結局お米からセシウムが検出された事自体は事実なわけで。

3についてはそもそも岩手県民が怒ることではなく、総務省や東海地方でその放送を見た視聴者のみが怒るべきところだから関係なし。

つまり俺が感じる違和感は、結局「怪しいお米セシウムさん」を間違えて流した東海テレビと、そのフレーズをおもしろがって報道したメディアとほとんど同罪なんじゃないの?ってこと。

結局こんなバカらしいなミス無関係な部外者が面白がってるだけで、こんなんで本気で怒ったり謝罪したりってなんだかバカバカしいねってお話。言ってみればVOWネタでしょこれ。

One comment

  1. ぱふ より:

    ブログ更新しました: 「怪しいお米セシウムさん」に本気で怒る岩手 – http://tinyurl.com/3gesfnz

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